今日は、リスクに関するちょっとしたお話です。日頃出会うことが沢山あるので。

重要なのは、「リスクを特定すると共に、それを乗り越える方法を作り出すこと」だと思うんですよね。様々な分野で蔓延している「リスク病」ですが、リスクを特定し、それを指摘した人が偉いみたいな風潮は本当に違うなと思うわけです。その他、新設のまち会社の事業開発においては、関係者のマインドセットを変える必要があると感じたりしています。ガチガチと営業とかも皆でしているわけですが、「条件が合えばやるし、やらなければやらない」という当たり前そうな意見を出されたりするのですが、それは完全に無理なんですよね。もともと条件なんて不利なところばかり、100%成功する事業なんてありません。

ただし、その確度をあげるために、事前に営業や契約を固めていったり、BEP(Break Even Point)を下げるのに規模を縮小させてみたりと、何度も相互調整する必要があります。つまり「条件は合うものではなく、合わせるもの」であるのです。そこが主体者としてリスク張って絶対にやり遂げられなくてならない事業をやってるい人と、リスクを計算して回避ばかりしている人との違いだと感じる。やらねばやらぬ戦いってのがあるのよね。

そもそも地域再生などの普通に考えて不利な条件で何かを仕掛ける人は、条件を合わせていくことで形にする必要があると思う。僕らは事業会社をやっているわけで、金融企業や支援組織をやっているわけではないので、どうにかしてキャッシュフローを踏み出さなくてはならないのです。だからこそ最初から逃げありきではなく、逃げられない状況でどう突破するかを決めなければならないと思っています。 

------------------------- 

産官学を横断した全国のまちづくり関係者が購読中。
大学の教科書としても採用されている、毎週木曜配信「エリア・イノベーション・レビュー」のお申込みはこちら。

-------------------------