今日、先日も紹介していたもうつきあいが8年近くになるNPO法人Etic.の代表の宮城さんと事務局長の鈴木さんからのお誘いで、ロザンヌ・ハガティさんとの朝食会にご一緒しました。

コモングランドコミュニティ(Common Ground Community)に関しては有名なので詳細は調べていただければと思いますが、基本的にNYCの中心部タイムズスクエアが荒廃していた1990年代に、ホームレスのサポーティヴハウスを効率的に運営するビジネスモデルで大成功を納めたNPOです。現在は他地域にもブランチを展開し、そのソーシャルインパクトの大きさからも、米国におけるソーシャルベンチャーの代表例として多く取り上げられています。その発起人であり、CEOがロザンヌハガティさんです。
同NPOのキーポイントは超低コストでホームレスの住まい提供から社会復帰プログラムを実現したこと、タイムズスクエアの荒廃時の象徴的だったタイムズスクエアホテルを買収して復活させ周辺環境改善にも寄与したことだと私は思っています。

私は2004年の調査でタイムズスクエアのBIDである、タイムズスクエアアライアンス(Times square alliance)と共に、コモングランドにもインタビューに応じてもらいました。その際は特に水平展開(Replication)を推進しようとされていたので、そのセクションの担当者の方に色々と館内含めて案内してもらいました。非常に噂通りの衛生的なアパートメントで、600人以上が住んでいるということでインパクトの大きさを感じました。
またBIDであるタイムズスクエアアライアンスとの戦略的な提携関係が当初からあり、治安維持やホームレスが路上から現象することによる環境改善などの領域で大きな効果を生んでいったことは実に有効な提携関係モデルだとこの時に気づきました。

タイムズスクエアの地域再生 [2004年11月09日(火)]

さて、昨日話を聞いたところ04年にインタビューした水平展開は確実に広がっているとのことで、完遂力を非常に感じるところでした。この点は地域事業なども含めて社会事業全般において必要なのが、やり遂げる力-完遂力-であると感じます。ソーシャルアントレプレナーの資質的ところでもあろうかと思います。

つまりは困難な課題対しての対応事業を考える分析・構想力と共に、それをスケジュール感をもって確実に進めて成果をあげていく完遂力です。やはり着実に成果をあげていかないと、そもそも事業である意味がありませんが、それがなかなか難しいところでもあります。特にイベントなどは嫌でもその日をどうにかこなせば良いですが、事業は常に毎日、毎月コンスタントに進めていく必要があり、ちゃんと管理しないとズルズルとスケジュールがずれ込んで、結局できないということもあるわけです。

だからこそこのプロジェクトマネジメント能力ともいえる、完遂力が重要です。昨日コモングランドの進展を聞いていて、着実に04年に話している内容をさらに進化させている点に驚きます。

メーカーなどが去年と同じ製品を出していたら「なんだよ、それ」
と皆さんもおっしゃると言うかと思いますが、ソーシャルビジネスも同様で日々進化、成長していくことが求められます。このあたりの意識を変にソーシャルだからと言い訳にせず、プロジェクト成果に対して真摯に進める必要があります。

まちづくりにおいても、計画だけ沢山立てるのではなく、しっかりと構想したことを完遂可能かという戦略性を持って進めることが重要です。絵に描いた餅をいくら贅沢にしても意味がないですから、着実に成果をあげていくことが必須です。このあたりはやはりマネジメントの意識があるか否かにかかるな、と感じます。

それにしても、非常に有意義な朝食会でした。