先日取り上げた、福島県の商店街の取り組み「免許返納サービス」が一部の商店街だけでなく、周辺一帯の商店街に拡大することになったそうです。

高齢者の方が免許を返納された際に、商店街で証明書を提示すると様々なサービスを受けられるというマーケティング活動。中々免許証を返納するのは高齢者の方でもハードルがあるかと思いますが、安全面の問題からも一定年齢以上の方は運動能力や情報認識能力などの低下に併せて免許の返納も検討していただくのがベスト。北欧などでは一定年齢以上の高齢者の方には定期的に運転試験を受けて頂き、クリアできない場合は免許取り消しにする場合もあります。

日本では証明書としても便利なのでなかなか手放したくないかもしれませんが、今は自治体の写真付き住基ネットカードがその代わりの機能を果たすこともできるので、思い切って免許を返納し、商店街で歩きながらのショッピング中心の生活へと誘導しようという狙いがあるのでしょう。

本来は同時に公共交通機関がある程度整っていれば、その利用を促進できるようなことがあってもよいんですよね。高齢者割引制度の手続きなどをできるようにするとか、一定額の買い物で駐車場無料のかわりに電車・バス運賃出してあげるとか。

これは福島だけでなく、どこでも結構簡単にできる仕組みなので、「まちなか再生」を歌っている今。郊外に行く自動車という手段から、公共交通+歩きという買い物に戻ってきてもらうための努力をすることは良いことかと思いますね。

■免許返納サービス、全商店街に拡大/相馬