あけましておめでとうございます。今年一発目ということで、ご挨拶ですが、しばらく更新しておりませんでした。反省です。さて、新年早々、先週末から体調を崩してしまい、先週頭は高熱にうなされてしまいました。インフルエンザなどもはやっているとの事ですので、皆様もくれぐれもお気をつけください。
今月からは通常国会も始まり、まちづくり3法に関して色々と報道などを通じて社会に対してもそれなりに議論の機会が出てくるのでしょう。

さわかみさて、先週火曜日に完全民間による地域再生ファンドのケースとして、さわかみ投信のモデルについて講演を聞いてきました。以前、NTT-MEというNTTグループ会社社長をされていた池田社長が、CIAJという業界団体で専務理事をされておりまして、そのCIAJ企画のセミナーのご案内を頂いて行くことにしたのが発端でした。
地域再生ファンドといえば、第20回「地域再生ファンド」などにも書かれているようで、ここ数年一気に全国各地に金融機関や行政が合同で設立したものが多くあります。基本的には、債権回収をして経営改善をして再生させる、というモデルです。
たださわかみファンドが提唱するのは、完全民間の投資信託ファンドとして地域再生ファンドを作るというものでした。基本的に企業は倒産しなければよい、という長期投資の観点から投資信託商品に地域内企業を入れて運用をするというものだそうです。90%はFundtoFundに投資するものの、10%を地域企業への投融資をポートフォリオに組み入れることで、地域内の資金循環を生み出そう、という狙いです。まだ実際動き始めないと、これが実際どのような流れになるのかは分からないとしながらも06年中に10本立ち上げたい、と話をされておりました。
先日、日本の貯蓄率が過去最低と報道されていました。「日本人の貯蓄率、04年度は過去半世紀で最低に(読売新聞)」。このように、既に日本の貯蓄率は先進国内でも米国に次ぐくらいの低水準。そして、最近では投資ブームが到来し、スズメの涙ほどの銀行金利から、多少のリスクをとりながらも高い運用益を上げてゆこうと投資活動に取り組む人たちが増加しています。これらの資金を地域内で循環させられるような、投資信託などの金融商品が実績をあげ始めると、地域再投資法などの制度論議ではなく、民間で資金を回してゆけるかもしれません。