昨日は台湾、中国メンバーと引き連れ、沼津のインザパークへ。前日の三時までのカラオケの後遺症を抱えながら・・・。


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郊外に位置する公園再生の話のプロセスに多くの方が集まっていた。郊外部に存在する公園に新たな意味を作り出していくというのは、多く地域でもこれから取り組まなくてはならないテーマ。プロスクールの講師陣である馬場正尊さんを筆頭に民間側でゼロから宿泊施設経験がない中で立ち上げをしていった山家さんたちと、プロスクールOBでもある臼井さんたちの市役所チーム。開業に向けて様々な面での良き公民連携がそこに成立していたことを理解できた。


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クロストークをしながらやはり一番なのは、パクりではなく、置かれている状況に応じて自分で考えること、だと思う。

宿泊施設やったことがあったらあの規模や客室数でオープンしないだろうし、役所内の調整などもバカ正直にやるのではなく段階を追って上司説明をしつつ、同時進行でプロジェクトは民間とどんどん前に進めて、成果を見せるということをしたりする工夫も「誰かに言われてやったこと」ではない。

アドバイスや、成功事例のパクり、からスタートするものの多くは自分で考えることを放棄しているものが少なくない。僕には分からない、経験がない、だからアドバイスを聞いてそれに沿ってやればいい。やったことがないから、成功事例の話をきいてやればいい。とかは根本的に間違っている。

公園マスター・元国交省で、今度プロスクールの公園専門課程講師陣に加わっていただく町田さな曰く「公園は全て立地から形状から何から何まで全て違う」。行政、民間側のメンバーも違う。状況は常に違うのだ。

自分で考えたことで自分で踏ん張り、間違っていたらトライ・アンド・エラーで修正していく。「どうやるか」は、最初からは誰も分からないし、正直どんなプロでも答えは持っていない。見えないプロセスを乗り越える胆力と判断力を持っていることが大切。どうやるかは数年後、足跡をまとめると「こうやったからよかったのだな」と結果として分かるだけだ。

結果のわからないことを、自分の頭で考え、修正しながら動いていく。この考え方で行政、民間のパートナーシップがフェアに働いた時、地方はそれぞれの課題を魅力に変え、多様な発展を遂げていくことができるのだと強く確信した。

馬場さん中心に仲間と共にまとめた本はこちらです。





RePUBLIC 公共空間のリノベーション
馬場 正尊
学芸出版社
2013-09-15